使わなくなったiPhone・スマホの売り時は?調査で分かった、売るベストタイミング
スマホを買い替えたあと、前に使っていたiPhoneやAndroid端末——そのまま家に眠っていませんか?実はそのスマホ、売るタイミング次第で数千円〜数万円も買取価格が変わることがあるんです。
この記事では全国160店舗以上を展開するスマートフォン買取専門店「クイック」が独自に調査した結果を元に、「iPhone・スマホを売るならいつが良いか」について詳しく解説をします。
・新しい機種・古い機種ごとの買取価格の変化の違い
・より高く売るための方法
目次
iPhone・スマホの売り時はいつ?
一般的にiPhoneやAndroidなどのスマートフォンの売り時は、「新機種が発売された時、または直前」「4月・9月など新生活が始まる時」と言われています。
しかし実際に調査をしてみると、必ずしもそうではないことが分かりました。
本調査は当サービス「スマホ買取のクイック」が、2024年9月~2025年10月の、スマートフォン買取業社数社のiPhone(iPhone15・iPhone14・iPhone13・iPhone12シリーズ)の買取価格を調べたものです。
それでは、実際の調査結果を元に、iPhone・スマホの売り時についてみていきましょう。
売るのは「早ければ早いほうが良い」
結論からいうと、iPhoneやスマホを売るなら早ければ早いほうが良いことが調査結果で分かりました。各社のiPhoneの買取価格の平均値を算出したところ、買取価格は基本的に毎月下落します。

先述した「新機種が発売された時、または直前」について、確かに2024年9月から10月にかけて大幅に買取価格が下落していることが分かります。
iPhoneシリーズは毎年9月から10月に新機種が発売され、その翌月には約5%価格が下がっています。そのため、「新機種が発売された時、または直前」というのは間違っていないものの、「新機種に買い替えたい」という人にとっては、発売の直前に売るということは、一時的にスマートフォンを手放すことになってしまうため、なかなか取ることができない選択なのではないでしょうか。
「4月・9月など新生活が始まる時」というのも、間違ってはいなさそうです。2024年9月から10月、また2025年4月から5月にかけて大幅に買取価格が下がっていることが調査結果から分かりました。
しかしながら冒頭に述べた通り、買取価格は毎月下がっているため、4月・9月が売り時ではなく、4月・9月が高値で売れるラストチャンスという解釈のほうが正しいと言えます。
売り時は機種によって異なる
前のグラフでは、iPhone12~iPhone15シリーズ全体の平均価格でしたが、各シリーズごとの買取価格もみていきましょう。
例えば2024年9月にiPhone16シリーズが発売され、「一つ前の機種」になってしまったiPhone15シリーズと、さらに一つ前のiPhone14シリーズを比較してみます。

iPhone15シリーズは、新機種(iPhone16)発売後、むしろ買取価格は上がる傾向にあり、iPhone14シリーズの買取価格は下がる傾向にあります。
そのため、iPhoneやスマホを売るベストタイミングは、機種によって異なることが分かりました。
iPhone14シリーズにいたっては、2024年12月頃に前月・前々月よりも買取価格が高くなっており、年末年始商戦による影響だと考えられます。
次に、iPhone14シリーズとiPhone13シリーズの比較です。

iPhone13シリーズ(2024年9月時点で、3つ前のモデル)では、価格が上昇することはなく、2024年9月から12月にかけて価格が落ち、以降は2025年7月頃まで横ばい気味のゆるやかな下落となっていました。
これらの買取価格は、買取業者複数社の平均値であるため、買取業者によっては必ずしも上図のような傾向になっていない可能性があるため、注意が必要です。
古い機種ほど早く売ったほうが良い
機種ごとによって売り時が異なることを踏まえ、機種ごとの1年間の買取価格下落率も算出しました。
その結果、古い機種ほど買取価格の下落率が大きいことが分かりました。

iPhone15シリーズの1年間の買取価格下落率(2024年9月・2025年9月対比)は、13%だったのに対し、2020年10月に発売されたiPhone12シリーズは、1年間で31%も買取価格が下落していたことが分かりました。
このことから、古い機種ほど早く売ったほうが良いということが分かります。
iPhone・スマホは買い替える?
本調査の結果から、iPhoneやスマートフォンを売るなら、早ければ早いほど良いということが分かりましたが、では具体的にどのようなタイミングで売って、買い替えるべきでしょうか。
新機種が出るたびに新しいスマホに買い替える、というのも選択肢の一つですが、最近のスマホは、数年前のモデルでも充分なスペックとなっています。その中で買い替えるべきポイントをまとめました。
バッテリーの劣化がすすんだ時
スマートフォンの寿命を左右する最も大きな要素が、バッテリーの劣化です。
「朝フル充電しても夜までもたない」「突然シャットダウンする」などの症状が出てきたら、買い替えを検討するサインといえます。
リチウムイオンバッテリーは、一般的に充電500回(約1年半〜2年)ほどで性能が80%程度まで低下すると言われています。
iPhoneでは「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」から最大容量を確認できますが、これが80%を切ったあたりから、体感的に1日もたなくなることが多いです。
モバイルバッテリーを常に持ち歩くようになったり、「充電してもすぐ減る」「急に電源が落ちる」といった不具合が増えてきたら、修理費用とリセール価格を比較して早めの買い替え・売却を検討するのが賢明です。
壊れた時(画面割れ・動作不良など)
スマホを落として画面が割れてしまった、カメラが映らない、水没してしまった——
そんな時に「もう売れない」と思ってしまう方も多いかもしれません。しかし実際には、壊れたスマホ=“価値ゼロ”ではありません。
クイックでは、画面割れ・起動不可・バッテリー膨張などのジャンク品も買取可能です。
内部パーツの再利用や修理後の再販など、リユース市場全体での需要があるため、「処分するしかない」と思っていたスマホにも意外な買取価格がつくことがあります。
特にiPhoneシリーズは部品単位での需要が高く、画面割れやボタン不良があっても数千円〜数万円の査定がつくケースもあります。
壊れた状態のまま放置してしまうと、時間の経過とともにさらに価値が下がるため、早めに査定に出すのがおすすめです。
新しい機能に興味がある時
最近のスマートフォンは、毎年のように革新的な機能が登場しています。たとえば、Galaxy Z Foldシリーズのような折りたたみスマホや、Google Pixelや最新iPhoneに搭載されているAI撮影・生成AIアシスタントなど。
こうした新機能に惹かれたときは、今使っているスマホの価値が下がる前に高く売れるうちに買い替えるのが理想的です。
「新しい機能を試してみたい」と思ったタイミングこそ、買取価格がまだ高いうちに乗り換える絶好のチャンスといえるでしょう。
iPhone・スマホを高く売るためのポイント
こちらの記事でも紹介していますが、iPhoneを高く買い取ってもらうためのポイントをおさえておきましょう。
高く売るためのポイントは大きく6つです。
- 端末を掃除・キレイにする
- 付属品を確認・用意する
- SIMロックを解除する
- 分割払いを完済する
- 売り時を見極める
- 各社の買取価格を調査する
今回は特に「売り時」に関して言及しましたが、端末を掃除する・付属品を用意する・SIMロックを解除する等は、すぐにご自宅でできることなので、査定前にしっかりと準備して買取業者に持ち込むことをおすすめします。
また先ほど触れた通り、今回紹介した調査結果は、あくまで買取業者複数社の平均値であるため、買取業者によって同じiPhoneシリーズでも買取価格は異なります。
そのため買取前に、複数社のホームページ掲載価格を確認しておくことをおすすめします。
高く売るための買取業者の選び方
最後に、少しでもiPhoneを含めスマートフォンを高く売りたい方向けに、高く売るための買取業者の選び方について紹介します。ポイントは大きく分けて3つです。
- スマホ買取に特化している
- 買取実績が豊富
- 家から近い
スマホ買取に特化している
1つめのポイントはスマートフォンの買取に特化しているかどうかです。スマートフォン買取を専門にしている買取業者と、ブランド品やアパレル、宝石など全般を買取している総合買取業者とでは、買取価格に大きな差が出ます。
もしスマートフォンのみの買取をしてもらいたい場合は、総合買取業者ではなく、スマートフォン買取に特化した業者をおすすめします。
スマートフォン買取のクイックでは、MacbookやiPadなど、PCやタブレットの買取もおこなっておりますが、メインの買取商材はスマートフォンです。
iPhoneだけでなく、Androidのスマートフォンも高価買取しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
買取実績が豊富
スマートフォン買取の実績が豊富な業者もおすすめです。実際に、「他社よりも高かった」という理由でクイックに持ち込みをされるお客様は少なくありません。
買取実績の豊富さ=他社よりも選ばれているとも言えるので、業者を選定する上で、買取実績は外せないポイントの1つといえます。
ただし、買取実績が多いからと言って、必ずしも買取価格が高いわけでもありません。特に大手企業は集客力がある分、マーケティング費用がかかっているため、中小の買取業者に比べ、低い買取価格設定であることがあります。
いずれにしても、各社の買取価格を比較することをおすすめします。
家から近い
まれに遠方からの査定依頼がありますが、できれば家から近い、または通勤・通学経路内の買取業者を選ぶことをおすすめします。
最新機種の場合は業者によって、買取価格に大きな差がつくことがありますが、古い機種の場合は1,000円程度の差しかつかないケースもあります。
遠方から来ていただいて、他社と500円や1,000円程度の買取額の差しか生まれなかった場合、結局電車賃などの交通費でトントンになってしまいます。
そのため家から近い店舗や、通勤・通学経路内の店舗、または「新宿や横浜に遊びに行ったついで」にスマホの買取をしてもらうとよいでしょう。
クイックでは事前査定等なくても、混雑していなければ受付から買取額のお渡しまで15分程度で完了します。ただし土日は混みやすいので、事前に店舗へのお問い合わせと来店の予約をしておきましょう。
まとめ
今回は、スマートフォン買取のクイックがおこなった独自調査の結果をもとに、iPhoneやスマートフォンの売り時について解説しました。
調査結果に基づくと、機種によって売り時に傾向の差はありつつも、基本的に買取価格は時間の経過とともに下がっていくので、お手元に不要なiPhone、スマートフォンがあればなるべく早く査定に持ち込むとよいでしょう。
また少しでも高く売りたいという方は、端末をきれいにする、付属品を用意する等の基本的なことに加えて、複数社の買取価格を比較するようにしましょう。
ぜひ、クイックの各機種の買取価格も確認してみてください。